玉造稲荷神社

紀元前12年の創建と伝えられており、慶長8年(1603年)に豊臣秀吉の三男、秀頼により社殿が再建されました。

「宇迦之御魂大神」が主神として祀られています。穀物の神様・商売繁盛の神様として知られている神様です。
参拝時間・拝観料
参拝時間:日の出~日没まで
拝 観 料:無料
見どころ
大阪城の南側に位置し、かつては大阪城の守護神として崇敬されていました。大阪城といえば豊臣秀吉、秀吉といえば千利休ということで、境内には豊臣家と千利休にまつわる見どころがあります。

神社を再建した秀頼の銅像が、大阪城の天守閣を望むように建てられています。

銅像のすぐ近くで見ることができる鳥居は、秀頼により奉納されたもので、

阪神・淡路大震災により損傷を受けたため、上部と脚部に分けて保存されています。

「千利休居士顕彰碑」
神社の近くに千利休の屋敷があったそうで、利休ゆかりの地として顕彰碑が建てられています。右側の碑には、利休居士第15代千宗室の書で『和敬清寂』という茶の心が刻まれています。

千利休ゆかりの井戸「利休井」
こちらの井戸は、平成18年(2006年)に再掘されたものです。
次はお伊勢参りにまつわる表示です。

こちらの神社がある玉造という地域は、江戸時代に大流行したお伊勢参りの出発点でした。旅人がこちらの神社にお参りし、伊勢神宮までの約170キロの安全を願い、旅立ったそうです。

こちらは、昭和61年(1986年)に開館した「難波・玉造資料館」。
古代玉遺物や玉の歴史、古代土器などの資料が展示されています。ちなみに、この地で勾玉を作っていたことが「玉造」という地名の由来になりました。
*資料館の見学をご希望の場合は、事前に予約が必要です。
アクセス(大阪梅田より)
JR大阪環状線外回り「大阪駅」より「森ノ宮駅」あるいは「玉造駅」下車。(所要時間:約15分)
神社まで徒歩約10分。
感想
私にとって「鳥居」は見上げたりくぐったりするもので、目線と同じ高さで見るものではありませんでした。こちらの境内にある秀頼奉納の鳥居は、普段とは異なる角度で見ることができる貴重なものです。また今回ご紹介した見どころ以外にも、見るべき箇所は数多くあります。
大阪城を訪れることがありましたら、公園南側に位置するこちらの神社へ足を伸ばしてみてはいかがでしょうか♪