大屋根リング
大屋根リングは大阪・関西万博のシンボルとなる、一周約2kmもある木造建築です。今年3月に「最大の木造建築物」としてギネス世界記録に認定されました。
大屋根の下は「グラウンドウォーク」、屋上は「スカイウォーク」という名称で、屋上を歩くと会場を見渡せるようになっています。
1km 15分の計算で、30分あれば一周できるものと考えていましたが、実際は1時間かかりました。自分としては普段歩くペースがゆっくりしているとは思いませんが、会場を眺めながら、また時折立ち止まったりしながら一周しましたので、時間がかかったのだと思います。
途中で疲れたら休憩したり、会場へ下りてパビリオンの見学をしたりと、一部分だけでも歩いてみませんか?
「スカイウォーク」へ

万博見学の第1回目は「大屋根リングを一周する!」と決めていましたので、まずはスカイウォークを目指します。

“神社仏閣などで見られる貫接合に現代の工法を加えて建築”されており、京都の清水寺の舞台と同じ工法だそうです。通り抜ける際に見上げると、その技術と大きさに圧倒されますよ!

「スカイウォーク」へ上がるには3つの方法があります。①階段 ②エスカレーター ③エレベーターのうち、今回はエスカレーターで上がりました。エスカレーター昇降口は、リングの中(海外パビリオンが集中する部分)にあります。
スカイウォークからの眺め

正面にフランス館、その右側にアメリカ館が見えています。どちらも予約がなくても入場できるため、訪問時は長蛇の列でした。

スカイウォークには内側と外側の2本の通路があり、内側を歩けばパビリオンなど会場の様子を、外側を歩けば西側では海を、見渡すことができますよ。

各々の通路はところどころで、内側と外側を行き来できるようになっています。

ここからはパビリオンの建物を見ながら、ぐるっと一周していきます。まずは、東ゲートと大屋根リングの間に建つ日本館。

その日本館と大屋根リングを挟んで建つ、カタール館。
こちらの建物はカタールの伝統的な帆船をモチーフにしており、隈研吾さんがデザインを担当されたそうです。

特徴のある膜屋根を持つ、ルクセンブルク館。

その隣のドイツ館。建物に日本語で「わ!ドイツ」とありますが、「わ!」には、循環の「環」、調和の「和」、感嘆の「わ!」の3つの意味が込められているそうです。よく見ると、建物の上部も「輪」になっていますね。

大韓民国のパビリオンの大きな画面には、映像が流れていました。訪れたことのある景色が流れていたたため、この映像に見入ってしまい、5分ほど休憩を兼ねて楽しみました。

モナコ館と、真っ赤なトルコ館。

こちらは外観を一目見ただけで「タイ!」と分かりました。象=タイというイメージが強いからでしょうね。

スペイン館とサウジアラビア館。右のサウジアラビア館は、テラスのレストランがすごく素敵なので、一度行ってみたいです♪

インドネシア館や、真っ白いベルギー館、赤い球体のシンガポール館。

パビリオンの建物そのものが、万博という大きな美術館・博物館の中に展示されている芸術品のようです。半年という限られた期間で、万博というイベントだからこそ見られるデザインばかりで、歩きながら建物を見ているだけでも楽しかったです♪

ウォータープラザが見えてきました。

夜の水上スペクタクルショーだけでなく、昼間には観客参加型のイベントが行われます。

ウォータープラザが見えたあたりで反対側へ目を向けると、大阪湾が広がります。方向としては西側ですので、お天気の良い日は夕焼けがキレイでしょうね。

ウォータープラザを過ぎると、ポルトガル館が見えてきます。こちらも隈研吾さんが設計されたとのこと。おとなしめの色でシンプルに見えますが、約1万本のロープで建物が囲まれています。パビリオンのテーマが海に関係しており、ロープは波を表しているそうですよ。
おすすめポイント
パビリオンやレストランなど予約のできない所は、時間帯によっては待ち時間が長くなります。限られた時間内で可能な限り多くのパビリオンを見学しようと思うと、大屋根リングを一周する時間を取ることは難しいと思いますが、パビリオンの建物全体を上から眺めたり、大阪湾や遠くに神戸の街並み等を楽しんだりできますので、オススメですよ!
一部分だけでも、スカイウォークを歩いてみてはいかがでしょうか♪
