最寄駅から町並みまで
駅から数分で、蘇武橋が見えてきます。「景観重要樹木」指定の樹齢400年以上のエノキの木が、橋の向こう側で出迎えてくれます。
散策の前に、「今井まちなみ交流センター・華甍」にて今井町について情報収集してみてはいかがでしょうか。
教育博物館として建設されましたが、現在は今井町の資料館として公開されています。
県指定文化財の建物の一階は自由に見学でき、町の歴史を知ることができるようになっています。
入口近くに大きな地図があります。ここを起点に時計回りに歩く形で一周しようとプランを立てました。さてウォークのスタートです♪
今井町の町並み
天文年間(1532~55年)、一向宗本願寺の僧侶 今井兵部が称念寺を建てたことが始まりと言われています。一向宗の布教拠点として誕生したのです。織田信長と一向宗徒との争いでも被害を受けず、その後は江戸時代まで商業都市として繁栄しました。
9軒の重要文化財を含む約500軒が伝統的建造物となっています。
江戸時代の街並みを残している地域で、重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
重要文化財
「河合家住宅」は江戸時代から続く造り酒屋で、酒蔵らしく杉玉が吊り下げられています。
見学:無料(一部非公開)。
「中橋家住宅」は称念寺のすぐ近くにあり、江戸時代には米屋を営んでいました。
見学:有料。
「称念寺」は一向宗本願寺の僧侶 今井兵部が建てたもので、寺内町として発達した今井町の中心となったお寺です。
山門は、奈良県桜井市にある談山神社から移築されたもの。境内へは山門の左側から自由に入ることができるようになっています。
本堂が重要文化財に指定されており、2022年に修復工事が完了したばかりで、とても堂々としていました。
明治天皇が投宿されたという由緒あるお寺でもあります。
案内所 兼 休憩所
称念寺の向かいにある今井町観光案内所は休憩所を兼ねており、お手洗いも利用できます。
一番奥にお手洗いがあり、そのスグ手前に甕が2つあります。この甕は同じ通りにある「恒岡醤油醸造本店」が昔使用していたもので、大豆等の原料が不足していた時代にアミノ酸を作り、醸造醤油とブレンドし使っていたとのこと。
恒岡醤油醸造本店では、一年以上かけて本醸造醤油が作られています。
他の見どころ
今井町には9つの門からしか出入りができませんでしたが、その内の1つ「南口門」が復元されています。
称念寺より南へ進めば数分で見えてきます。
電車でのアクセス
- 大阪梅田より
JR大阪環状線「大阪駅」より「鶴橋駅」まで、近鉄線へ乗り換え
近鉄大阪線「鶴橋駅」より快速急行で「大和八木駅」まで、近鉄橿原線へ乗り換え「八木西口駅」下車
所要時間計1時間10分 今井町の町並みまで徒歩約5分
- 京都より
近鉄京都線「京都駅」より急行で「八木西口駅」まで
所要時間計1時間10分 今井町の町並みまで徒歩約5分
まとめ
前編では、今井町の南側をご紹介しました。後編では、西端にある「今西家」から八木西口駅近くの「蘇武橋とエノキの大木」を目指して、町の北側を歩いていきます。