前祭の宵山に、烏丸界隈の山鉾を見て回ってきました。前祭で巡行する山鉾合計23基のうち数基を抜粋してご紹介します。
祇園祭の山・鉾
簡単に説明しますと、「鉾」は先端に刀が付いている等、大きく高さのあるもの。
「山」は四角い舞台を持ち、鉾ほど高さのないもの、と大きさで見分けがつきやすいかと思います。
長刀鉾
長刀鉾は、鉾先に大長刀をつけているため、そう呼ばれています。
7月2日に「くじ取り式」が行われ、山鉾巡行の順番が決まりますが、長刀鉾は「くじ取らず」で、毎年必ず山鉾巡行の先頭に立ちます。
山鉾は「動く美術館」と言われています。
訪問時にはシートをかけている山・鉾が多かったのですが、こちらの長刀鉾にはシートがなく、間近で芸術鑑賞することができました♪
函谷鉾・菊水鉾
函谷鉾は、長刀鉾と同じ四条通で見ることができます。次はすぐ近くにある菊水鉾へ。
菊水鉾は、町内の井戸である菊水井にちなんで名付けられました。鉾頭には金色の透かし彫りの菊花が付いています。
宵山といえば夜のライトアップが有名ですが、日中の明るい時間帯に訪れる魅力は、各山・鉾の装飾品をじっくり鑑賞できることです。夜は非常に混み合っているため難しいですが、昼間は時間をかけて見学ができますので、オススメですよ~。
車輪にも「菊」の花を見つけました♪
船鉾・蟷螂山
船鉾は、神功皇后の説話により船の形となっています。船首には金色の鷁が付いています。
蟷螂山は「かまきり山」とも呼ばれます。祇園祭で唯一のからくり山で、かまきりの羽や鎌が動きます。
蟷螂山エリアでは、懸装品の金色のかまきりを見ることができました。
2階部分への搭乗見学
一部の山鉾では、渡り廊下や階段を通って内部を見学できるようになっています。中には女人禁制の山鉾もありますので、女性の方は入場前にご確認くださいね。
岩戸山では、一人500円で見学できるようになっています。また粽などの授与品の購入でも搭乗できる場合がありますので、興味のある山鉾があればチェックしてみてはいかがでしょうか。
屋台
散策していたのは15日朝9時ごろ。前日の14日から宵山期間ですので既に屋台が立ち並んでおり、この日の営業のため既に多くのお店で開店準備が始まっていました。
夜はライトアップのため四条通を含む道路が交通規制の対象となりますが、山鉾建てに必要な通りは、既に数日前から車両は進入できないようになっています。
アクセス(大阪梅田方面より)
阪急電鉄利用の場合:京都線「大阪梅田駅」より特急にて、「烏丸駅」下車(乗車時間:約45分)
JR利用の場合:京都線「大阪駅」より新快速にて、「京都駅」にて下車(乗車時間:約30分)
京都市営地下鉄に乗り換え、「京都駅」より「四条駅」まで(乗車時間:約5分)
阪急線「烏丸駅」、地下鉄「四条駅」より地上に出ると、「四条烏丸」という大きな交差点(四条通と烏丸通の交差点)があります。東西に走る四条通沿いに数基の山鉾を確認できます。