夏越の祓
一言で言うと、無病息災を願う、6月の風物詩です。
一年の折り返しとなる6月30日に、半年の間に溜まった穢れを落とし、残り半年の無病息災を祈願する神事です。
茅の輪
境内や鳥居の下などに茅で作られた大きな輪が設けられ、参拝者は茅の輪をくぐることで厄除けを行い、身が清められると言い伝えられています。
京都の主な神社には、人の背たけよりも大きな茅の輪が設置されますが、その期間は神社によって異なり、1ヶ月設置されるところもありますので、茅の輪くぐりが目的の場合は、事前に確認の上でのお参りがオススメです。
茅の輪のくぐり方
茅の輪くぐりには、神社により作法がありますが、ここでは松尾大社での作法をご紹介します。
- まず茅の輪を左側からまわって正面へ戻る。
- 次に、右側へまわり正面へ。
- 最後に、本殿へむかい参拝。
「八の字を書くように回る」と覚えると分かりやすいと思います。
お祓いさん
29日30日には境内にて先着順で、茅に短冊を取り付けた物が「お祓いさん」として渡されます(私は初穂料として500円納めました)。
青々とした茅がご希望であればお参り前に受け取ることをオススメします。というのは、朝8時半頃に到着した時たくさんあるのを確認してからお参りし、30分ほど境内を散策して受付へ行くと、青々としたものはもう無くなっていたからです。
無病息災を願って玄関に飾る際には、くるくると巻く必要がありますので、多少しおれていても問題ありません。気分を改めてお土産を買いに向かいます。
水無月
氷に似せた、邪気を払う和菓子です。
外郎の上に小豆をのせた和菓子で、三角形は氷を表し、小豆には悪魔や邪気を祓う意味があります。京都では「夏越の祓」で欠かせない和菓子で、お店によっては抹茶なども用意されています。
今回、境内にあったお店で購入した5つ入りは「白、抹茶、黒糖」で1,000円でした。
茅の輪くぐりをして、厄除けと、この先半年間の健康を願った後は、お近くの和菓子屋さんで水無月を購入してみてはいかがでしょうか。
アクセス
*下記以外にもアクセス手段はありますので、ご参考までにどうぞ。
- 【電車:大阪方面より】
阪急線の場合:「大阪梅田駅」より京都線の特急で「桂駅」まで。
嵐山線に乗り換え、「松尾大社駅」下車(所要時間/計約50分)。
松尾大社まで徒歩約5分。
【電車:京都方面より】
阪急線の場合:「京都河原町駅」より「桂駅」まで。
嵐山線に乗り換え、「松尾大社駅」下車(所要時間/計約30分)。
松尾大社まで徒歩約5分。
【市バス】
JR京都駅より乗車の場合:28系統にて「松尾大社前」下車(約40分/渋滞遅延の場合あり)
まとめ
今回訪れた松尾大社は、京都でも人気のある観光地、嵐山から徒歩20分ほどのところに位置します。嵐山での散策の前後に、訪れてみて下さい。